安全なドッグフードの選び方!肉副産物・家禽副産物や添加物、動物性油脂の危険性を解説

安全なドッグフードの選び方をマスターしよう!

可愛い愛犬にはできるだけ安全なドッグフードを与えたいものです。

とは言っても、ヒューマングレードの高品質ドッグフードは価格も高いです。

あなた自身で妥協できる部分と妥協できない部分の線引きをして、ベストではなく『ベターなドッグフード選び』をするようにしましょう。

基本的にはメインの原材料が肉類(チキンやラム肉、魚など)で、人工添加物が使用されていない無添加ドッグフードを基準にして選ぶことをおすすめします。

 

 

ドッグフードの表記をチェックしよう

ドッグフードの表記内容を確認しましょう!

安全なドッグフードを購入するために、まずはその商品の表記内容をしっかりと確認しましょう。

法律上、表示義務のある項目は下記のとおりです。

【表示義務のある項目】

  • 名称(ドッグフードやキャットフードなど)
  • 賞味期限
  • 原材料(使用量の多い順に表示されています)
  • 原産国
  • 事業者名と住所

この中で特にチェックしたい項目が『賞味期限』『原材料』です。

 

賞味期限

一般的にドッグフードの賞味期限は、製造年月日から約1年程度に設定されているケースが多いです。

あまりにも長い期間に設定されている場合は、強力な添加物(合成酸化防止剤)が配合されている恐れがあるので注意しましょう。

開封した後は賞味期限内であっても、ドライフードの場合は約1ヶ月程度で食べ切るようにして下さい。

さらにウェットフードやセミモイストタイプのドッグフードは、開封後2~3日までには食べ終えましょう。

ドッグフードは空気に触れると酸化が始まり、徐々に風味が落ちてきます。

さらに脂質分が酸化したドッグフードを摂取すると、ワンちゃんの肝臓に負担がかかり、愛犬の身体に悪影響を及ぼす恐れがあります。

 

原材料

安全なドッグフードを選ぶ際の重要なチェックポイントが原材料です。

特に下記のポイントをチェックして購入するようにしましょう。

【主なチェックポイント】

  • 肉副産物・家禽副産物
  • ミートミール
  • 動物性油脂
  • グレイン(穀物)
  • 添加物

原材料は配合量の多い順に記載されるルールになっています。

そのため、ワンちゃんに質の高いタンパク質を与えるためには、原材料の項目で一番最初に『肉』や『魚』の食材が記載されているドッグフードを選びましょう。

さらに危険な合成酸化防止剤や着色料が含まれていないかどうかを確認して下さい。

原材料や添加物の安全性に関しては、下記で詳しく解説しているので参考にして下さい。

<< 今すぐ原材料の項目をチェックする

 

任意表示

上記の法的に義務づけられている項目以外に、任意で情報を提供しているドッグフードもあります。

公正取引委員会及び消費者庁の認定を受けた「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では、下記の項目に関しても表示することになっています。

【表示項目】

  • 目的(総合栄養食、間食、バランス栄養食)
  • 内容量
  • 給餌方法
  • 成分表

任意表示までしっかりと記載されているドッグフードは信頼性が高いと言えますね!

最近では飼い主の意識が向上していることを背景に、任意表示の情報まで記載している商品が増えてきています。

 

目的

主に『総合栄養食』と『間食』、『バランス栄養食』の3つに分類できます。

毎日の食事目的として使用する場合は、『総合栄養食』と記載されているドッグフードを選びましょう。

『間食』はおやつ用、『バランス栄養食』はサプリメント商品などに記載されています。

 

内容量

内容量に関しては、g(グラム)やkg(キログラム)で表示しています。

1gあたりや1kgあたりのコストパフォーマンスを計算する際に便利です。

但しあまりに多い内容量だと、ドッグフードが酸化をしてしまう恐れがあります。

ワンちゃんの食事の量と相談しながら、適切な内容量の商品を選びましょう。

また、親切なドッグフードでは酸化しないように、小分けにしてパッケージングしてくれている商品もあります。

 

給餌方法・量

1日に摂取する目安量が掲載されているドッグフードもあります。

ドッグフードの給餌量は犬の体重毎に必要なカロリーと、ドッグフード自体のカロリーによって算出されます。

シニア犬や老犬の場合は日頃の運動量が少ないため、幼犬や成犬よりも摂取目安カロリーを低く抑えています。

もちろん個体差があるので、表示されている給餌量は目安程度にしましょう。

たとえシニア犬であっても、身体が大きくてよく運動するワンちゃんならドッグフードを少し多めに与えても問題ありません。

 

成分表

ドッグフードに含まれている各栄養素(粗タンパク質、粗脂質、粗繊維、粗配分、炭水化物、水分など)がどれくらいの割合で配合されているのかを確認することができます。

タンパク質は血液や皮膚などを形成する働きがあり、積極的に摂取する必要がある栄養素です。

そして脂肪分はエネルギーの源となります。

灰分はミネラル(カルシウムやナトリウム、カリウム、リンなど)のことで、愛犬の体調を整える働きがあります。

愛犬の体重や年齢などにも大きく左右されます。

例えばシニア犬の場合は粗タンパク質:18%以上、粗脂肪:8~10%程度、粗灰分:5~10%程度、粗繊維:4%以下を目安にしましょう。

 

肉副産物・家禽副産物の使用は畜産資源の有効活用

肉副産物・家禽副産物は問題ありません

ここからはドッグフードに使用されている原材料について詳しく解説していきます。

当然のことですが、ドッグフードの袋には原材料が記載されています。

例えばチキンやラム肉、魚などの肉類の名称が記載されていると思います。

但しドッグフードには人間でも食べられる正肉だけでなく、『肉副産物』『家禽副産物』も含まれていることもあります。

あまり聞き慣れない言葉ですが、簡単に説明すると食肉そのものではなく、動物の臓器(肺や胃、腸、肝臓など)や骨、血液などの部位を指します。

人間向けとして食肉を加工する際に出てくる使用できない部位のことです。

このような話を聞くと、「自分の愛犬に粗悪な肉を食べさせたくない!」と考える方も多いですが、実際にはそこまで気にする必要はありません。

実際に犬が人間に飼われる前や祖先の狼(オオカミ)などは、狩りをして手に入れた動物のほとんどの部位を食べて生活していました。

例えば小さな動物などは肉だけでなく、臓器や骨なども噛み砕いて飲み込んでいました。

さらに爬虫類や昆虫などにおいては、そのまま丸ごと食べていたほどです(驚)

 

畜産資源には限りがあります

地球上に存在する畜産資源(鶏肉や豚肉、牛肉など)は無限に存在するわけではありません。

実際に世界的に見ると、食糧需給には大きな偏りがあり、裕福な国々では食料が豊富に余っていて、食料廃棄や食品廃棄物が大きな問題になっています。

その一方で、発展途上国では人口増加や貧困などによって、満足な栄養を取れていない人達もたくさんいます。

今後は世界の人口がさらに増加することか確実視されているため、畜産資源を有効活用することは大きな課題になっています。

そのため、人間の食用として販売できない部位を加工・調理して、ドッグフードやキャットフードなどとして有効活用することは理に適っています。

最近では焼き肉をする際にホルモンを食べるケースが増えていますが、それらの部位を愛犬に与えているとイメージすると、それほど抵抗感はなくなると思います。

実際に正肉よりも栄養価に優れた部位もたくさん存在します。

ドッグフードではこれらの栄養バランスを考慮しながら、配合成分を調整しています。

 

4Dミートはアメリカの食肉ランク付け

愛犬家の中には「肉副産物・家禽副産物の中に4Dミートが含まれているのではないか?」と心配する声も多いです。

4Dミートはドッグフード関連のウェブサイトを閲覧していると必ず出てくるキーワードです。

簡単に説明すると、4Dミートとは『4つのDの頭文字をまとめた肉の総称』です。

【4Dミートの意味】

  • 「Dead」・・・「死んだ動物の肉」
  • 「Diseased」・・・「病気をしていた動物の肉」
  • 「Dying」・・・「死にかけの動物の肉」
  • 「DisabledまたはDestroyed」・・・「障害・安楽死・廃棄処分となった動物の肉」

アメリカで食肉のランク付けをする際に使用されている指標で、一番グレードの低い肉にランク付けされています。

実際にアメリカでは、あるドッグフード製造工場で4Dミートが使用されていることが発覚して、社会問題となりました。

 

日本国内では「Dead」肉のみ使用しています

アメリカでは4Dミートの使用が問題になりましたが、日本国内では4Dミートの全ての肉が使われているわけではありません。

食肉用(ペットフード)として使用する際は事前に獣医さんが外見検査を行い、病気や怪我をしている(あるいは可能性がある)動物を排除しています。

排除された動物は廃棄用の保存室に移されて、焼却処分されます。

外見検査を通過した肉は再度検査をした後、部位毎に選別されて適切な処理(レンダリング)を施します。

そして、検査によって異常品が見つかった部位は廃棄されます。

「Dead」死んだ動物の肉や障害がある(病原菌のない)動物の肉を使用することはありますが、病気をしていた動物の肉や死にかけの動物の肉をレンダリングすることはありません。

専門家の元でしっかりと検査を実施して、ドッグフードを市場に流通させています。

愛犬に多大な悪影響を及ぼす肉は排除されているので安心して下さい。

 

ミートミールは正肉ではありません

○○ミールは肉副産物・家禽副産物の粉末原料です

ドッグフードの原材料を見ていると、『ミートミール』や『チキンミール』という記載がある商品があります。

『ミート』とは牛肉や豚肉のことで、ヤギや羊などの家畜肉が含まれるケースもあります。

『チキン』は鶏肉のことで、七面鳥が含まれるケースもあります。

一方の『ミール』は粉末のことを意味します。

正肉以外の脂分を取り除いた副産物(内臓など)を粉砕して、粉末状にしたものです。

チキンミールの場合は鶏肉の副産物が使用されていることが分かりますが、ミートミールの場合はどの動物の肉が含まれているのか分かりません。

そのため、製造コストを抑えるために配合されているケースがあるので注意が必要です。

また、メーカーによってはミールという単語を使用せずに、乾燥○○や○○粉として掲載しているケースもあります。

これはミートミールと同じ成分として理解して下さい。

ミートミールやチキンミールが含まれている意味なので、安全性に不安を感じることはありません。

しかし配合量には気を付けましょう。

原材料の項目の一番最初にミートミールやチキンミールなどの表記がされているドッグフードの購入は控えるようにした方が無難です。

 

動物性油脂は劣悪なオイルコーティングです

動物性油脂には注意して下さい!

原材料の中に動物性油脂が入っているドッグフードがあります。

その目的はドッグフードの形状を安定させたり、食いつきを良くするために使用されます。

特に価格が安いドライフードの場合は粉末状の原料を使用するため、脂肪分や水分がほとんど含まれていません。

そこで動物性油脂を配合することで、粒状に生成することができるのです。

また、油脂のニオイは犬の食欲を促すので、食いつきが良くなります。

 

危険性が高い成分です

動物性油脂とは、人間の食用に適していない肉や内臓、骨などを高温で煮込んで抽出した油脂のことです。

食用肉の脂身から抽出されているとイメージしている方が多いですが、全くの別物です。

実際には質の悪い油脂を使用するため、摂取し続けることでアレルギーの原因となる恐れがあります。

数ある添加物の中でも、この動物性油脂が一番危険かもしれません・・・。

動物性油脂は品質が悪くて酸化・劣化が非常に早いため、非常に腐りやすい特徴があります。

そのため、ドッグフードを腐らせないために大量の酸化防止剤や保存料を添加しなければいけなくなるのです。

愛犬のアレルギーが気になるのであれば、動物性油脂を含んでいるドッグフードは避けましょう。

できれば、鶏油やラム脂肪などといった何の動物の油脂を使用したのかが記載されているドッグフードを選ぶと良いです。

また動物性油脂ではなく、良質な植物性油脂を使用しているドッグフードもおすすめです。

 

話題のグレイン(穀物)フリーのドッグフード

グレインフリーのドッグフード

最近ではグレインフリーのドッグフードが増えてきました。

『グレイン』とは、穀物類のことを意味します。

具体的には米(白米や玄米)や小麦、トウモロコシ、オート麦などが該当します。

つまり、グレインフリーと記載されているドッグフードには、原材料に穀類が含まれていないということです。

また、『グルテンフリー』と記載されているドッグフードもあります。

『グルテン』とは小麦やライ麦などのことで、胚芽と胚乳から生成されるタンパク質です。

グルテンはグレインよりも、さらに定義が狭くなるということが分かると思います。

 

グレインフリーのドッグフードが増加した背景

「なぜグレインフリーやグルテンフリーのドッグフードが増えてきたのか?」というと、穀類は犬の食性にマッチしていないためです。

一般的に犬は肉食系雑食性の動物です。

肉類をメインに食べて、穀類も食べることはできますが、穀類をしっかりと消化・吸収できる消化器官(胃や腸など)を持っていません。

なぜなら犬は人間と比較して、穀物を消化する際に欠かせないアミラーゼという酵素の分泌が少ないためです。

また、犬の腸は短く、動物性タンパク質を消化することに優れている反面、炭水化物の吸収が悪いです。

そのため、全ての犬に当てはまるわけではありませんが、穀類を苦手にしている犬種は少なからず存在します。

このような背景から海外だけでなく国内でも、グレインフリーのドッグフードが増えてきました。

 

愛犬に異変が現れたら切り替えよう

実際に穀類がたくさん含まれているドッグフードを食べている犬の中には、便がゆるくなったり、アレルギー反応が現れるケースも報告されています。

もしあなたの愛犬にこれらの症状が現れているのであれば、グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードに切り替えることを検討しましょう。

シニア犬や老犬になってくると消化器官も弱まってくるので、愛犬の内臓に負担をかける恐れがあります。

但し炭水化物を全く食べないのもNGです。穀物に含まれている炭水化物は犬にとっても欠かせない栄養素です。

穀物を窃取しない場合は、サツマイモなどを含んだドッグフードで炭水化物を摂取するようにしましょう。

グレインフリーのドッグフードでは炭水化物もしっかりと摂取できる栄養バランスに調整している商品が多いので、そこまで心配する必要はないです。

 

高タンパク・高脂質の商品が多い

グレインフリーのドッグフードは穀物類が入っていないことから、高タンパク・高脂質の商品が多いです。

しかしタンパク質を摂取しすぎると、消化吸収されずに体内に溜まってしまう恐れがあります。

この症状を『未消化タンパク』といい、アレルギーの原因となります。

さらに高タンパクで栄養価も多いので、その栄養を消化するためには毎日しっかりと運動をする必要があります。

例えば、室内飼いで散歩も1日30分以内の小型犬の場合は、摂取した栄養を消化しきれなくて太ってしまうケースが多いです。

また、脂質の多いグレインフリーのドッグフードの場合も太りやすくなります。

具体的には全体の20~30%が脂質成分の場合は気を付けましょう。

特にシニア犬や老犬の場合はそこまでの脂質は必要ありません。

そのため、シニア犬や老犬向けのグレインフリーのドッグフードを選択するようにしましょう。

 

酸化防止剤の危険性を知ろう

合成酸化防止剤は危険性が高いです

ドッグフードには愛犬が一定の栄養を安定的に摂取できるように、さまざまな工夫が施されています。

品質保持を目的としたものや食欲を増進させるものなど、さまざまな添加物が存在します。

特に気を付けたい添加物が『酸化防止剤』です。

ドッグフードだけでなく人間向けの食べ物を含めて、油脂原料が使用されています。

この油脂分は時間の経過と共に酸化していき、品質が劣化していく性質があります。

酸化したドッグフードを与えると、食いつきが悪くなったり、体調を悪くするなどの恐れがあります。

この酸化を防ぐために酸化防止剤が含まれています。

酸化防止剤は天然由来成分のものと、人工的に作られたものに分類できます。

 

天然の酸化防止剤

天然の酸化防止剤としては、ビタミンC(アスコルビン酸)やビタミンE(トコフェロール)、ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物などが挙げられます。

ビタミンC(アスコルビン酸)

デンプンを加水分解して抽出されるブドウ糖を原料として、発酵させることで製造されます。

水に溶けやすく酸性で強い還元作用があり、褐変や変色、風味の劣化などを防止する働きがあります。

ドッグフード以外には果実加工品や漬物、そう菜、パンなどにも使用されています。

 

ビタミンE(トコフェロール)

ビタミンEは植物内に存在していて、種子などの油脂成分の不必要な酸化を防いでくれるビタミンです。

小麦胚芽や大豆、綿実、菜種、トウモロコシ、ごま等の種子に多く含まれています。

これらの植物油脂から分離、精製して作られます。

また、化学的合成によって作られるdl-α-トコフェロールも同様に使用されています。

因みにミックストコフェロールはビタミンEの総称のことです。

食用としては油脂類やバター、油脂含有食品、菓子類などに使用されています。

 

クエン酸

レモンやオレンジなどの柑橘系の果実に含まれている成分です。

酸っぱさを感じる(酸味)成分で、菌が増殖するのを防ぐ働きがあります。

 

ローズマリー抽出物

文字通り、ハーブの一種であるローズマリーの葉から抽出された成分です。

酸化防止効果はもちろんですが、ドッグフードの味や臭いに影響を与えず、さらに熱にも強い特徴があります。

上述しているビタミンEやクエン酸との相性も良く、これらを併用することで優れた酸化防止作用が発揮されます。

 

合成酸化防止剤

その一方で、人工的に作られた酸化防止剤を『合成酸化防止剤』と呼びます。

エトキシキン

エトキシキンはゴムの固定剤として開発された成分です。

抗酸化作用が非常に強力で、除草剤や駆除剤などにも使用されています。

日本国内では食品添加物として認可は下りていないだけでなく、農薬としての使用も禁止されています。

動物実験では胃や腎臓、大腸、膀胱などの臓器にガンを発症する恐れがあることが報告されています。

エトキシキンの使用量は厳しい規制があり、牛の食用部位は0.5ppm以下まで、ドッグフードは75ppm以下までの使用が認められます。

 

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)

p-ヒドロキシアニソールにtert-ブタノールを反応させて製造される成分です。

ガソリンの酸化防止を目的とした開発されましたが、食品の酸化防止にも有効だということがわかり、1954年から食品添加物として認可されました。

発がん性が認められましたが、欧米からの圧力に屈して現在でも使用禁止とはなっていません。

食用としては「油脂の製造に用いるパーム原料油およびパーム核原料油」に限り、使用が認められています。

 

BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)

p-クレゾールとiso-ブチレンを反応させて製造される成分です。

石油用の抗酸化剤として使用されていましたが、上記のBHA同様に1954年から食品添加物として使用されるようになりました。

アメリカで行われた実験では、膀胱ガンや甲状腺ガンを誘発する恐れがあることが分かりました。

クエン酸やアスコルビン酸などの他の酸化防止剤と併用して使われるケースが多いです。

食用としては油脂やバター、魚介乾製品、魚介冷凍品、チューインガムなどに使用されています。

 

合成酸化防止剤には気を付けよう

ペットフードとして使用される添加物は、食品や飼料に使用が許可されたものです。

それらの添加物は愛犬の健康を損なわないことを確認する安全性試験が実施されていて、過去の使用実績等から安全であるとされているものです。

合成酸化防止剤の中には人間の食用としては禁止されている成分や、大量に摂取することで発がん性の恐れがある成分を使用していることも事実です。

1回や2回食べたくらいでは影響はありませんが、何年にもわたって食べ続けることでアレルギーや病気を患ってしまう可能性はゼロではありません。

少しでも身体に良いものを与えたいと考えているなら、合成酸化防止剤が使用されていないドッグフードを与えましょう。

 

合成着色料の危険性

ドッグフードには合成着色料が含まれている商品も存在します。

犬自体は人間と比較して視覚はそれほど発達しておらず、ドッグフードの色によって食いつきが変わることはありません。

実際のところは、ドッグフードを購入する私たち人間の購買意欲を高めるために添加されているケースが大半です。

ドッグフードに使用されている主な着色料は下記のとおりです。

 

赤色2号

タール色素に分類されている合成着色料です。別名「アマランス」とも呼ばれます。

日本では人間向けの食品添加物として認可を受けていますが、アメリカや北欧などの国々では人間向けの使用が禁止されています。

例えば、イチゴシロップやゼリーなどを赤く着色するために使用されています。

摂取し続けると、発がん性や妊娠率の低下、蕁麻疹の発症などの危険があります。

 

赤色3号

『エリスロシン(Erythrosine)』という合成着色料です。

人間向けでは紅白かまぼこや漬け物(福神漬けなど)、洋菓子などに使われています。

但しアメリカやドイツ、ポーランドといった国々では赤色3号の使用は禁止されています。

ラットを用いた実験では、赤血球やヘモグロビンの数が減少したという結果も報告されています。

 

赤色102号

タール色素に分類されている合成着色料で、別名『ニューコクシン』とも呼ばれています。

人間向けではソーセージや漬け物、洋菓子などに使われています。

アメリカやカナダ、ベルギーなどの国々では使用が禁止されています。

ラットを用いた実験では、赤血球の数が減少したり、心臓や肝臓が肥大化したという結果も報告されています。

 

赤色105号

タール色素に分類されている合成着色料で、別名『ローズベンガル』とも呼ばれています。

人間向けに関しては、菓子や蜜豆、寒天、練り物などに含まれています。

ラットを使用した実験では一定量以上を摂取すると、肝臓や腎臓に悪影響を及ぼすことが分かっています。

また、発がん性や染色体異常などの恐れも指摘されています。

 

赤色106号

タール色素に分類されている合成着色料で、別名『アシッドレッド』とも呼ばれています。

日本国内では人間向けの食品添加物として使用することが許可されています。

ハムやソーセージ、漬け物、菓子類などに使用されています。

その一方でアメリカや中国などでは人間向けの使用自体が禁止されています。

 

黄色4号

タール色素に分類されている合成着色料で、別名『タートラジン』とも呼ばれています。

日本国内では食品添加物として使用が許可されていて、主にゼリーやシロップなどに使用されています。

北欧の国々では鼻炎やぜんそく、蕁麻疹(じんましん)などのアレルギー症状が引き起こす恐れがあることから、人間向けの食品添加物としての使用は禁止されています。

 

青色1号

タール色素に分類されている合成着色料で、別名『ブリリアントブルーFCF』とも呼ばれています。

日本やアメリカなどでは人間向けの食品添加物として認可されています。

主にジュースや菓子類などで使われています。

その一方でドイツやフランス、ベルギー、スウェーデン、オーストリアなどの国々では食品添加物としての使用を禁止しています。

 

青色2号

タール色素に分類されている合成着色料で、別名『インジゴカルミン』とも呼ばれています。

チョコレートやかき氷、和菓子などに使われるケースが多いです。

発がん性やアレルギーの発症、遺伝子損傷性のリスクがあります。

 

酸化チタン

チタンの化合物の一種で白色に着色することができる合成着色料です。

別名『二酸化チタン』と呼ばれることもあります。

白色に着色することができるため、ホワイトチョコレートや乳製品などに使用されるケースが多いです。

日本国内では人間向けの食品添加物として認可されているだけでなく、化粧品としての添加物としての使用も許可されています。

FAO(国連食糧農業機関)やWHO(世界保健機関)によると、酸化チタンの粉塵を吸い込んだ際に発がん性の恐れがあることが報告されています。

またラットを使用した動物実験では、不妊・妊娠合併症やアルツハイマーなどを引き起こす恐れがあることが分かっています。

 

ペットフード安全法の問題点

ペットフード安全法はいくつか問題点があります

日本国内で販売・製造されているドッグフードには、『ペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)』が適用されます。

平成21年6月に施行された法律で、農林水産大臣及び環境大臣が定めた成分規格及び製造方法に合わない犬及び猫用ペットフードの製造、輸入又は販売は禁止されることになりました。

ペットフード安全法が施行されたことによって、有害な物質などが混入したペットフードが流通するなどした場合には、農林水産大臣及び環境大臣は製造業者や輸入業者、販売業者に対して廃棄や回収などの必要な措置をとるよう命ずることができます。

また、健康被害や異物混入などの問題が発生した際に、ペットフード製造業者などから必要な報告の徴収や立ち入り検査を実施することができます。

【法律の概要】

  • ペット用飼料の製造方法などについての基準や成分に関する規格を設定して、その基準又は規格に合致しないものの製造を禁止する
  • 有害な物質を含むペット用飼料の製造などの禁止
  • 有害な物質を含むペット用飼料の廃棄などの命令
  • 製造事業者などの届け出及び帳簿の備付け

参考記事:ペットフード安全法の概要

ペットフード安全法が誕生したことで、ペットの安全が守られたと感じますが、実は専門家や愛犬家の間ではいくつか問題点が指摘されています。

人間向けの食品を規制している『食品衛生法』などと比較しても規制が緩いです。

ペット安全法における主な問題点は下記のとおりです。

 

添加物の使用制限量

ペットフード安全法では、ドッグフードに使用できる添加物などの制限量が決められています。

但し人間向けの食べ物と比較して、その制限量の基準数値が甘いことも事実です。

さらに家畜のエサよりも基準が甘いです。

例えば、ドッグフードに含まれているエトキシン(酸化防止剤)は、人間向けの食用だけでなく農薬にも使用することが禁止されています。

 

原産国はあてにならない

ドッグフードには原産国を記載する義務があり、私たち消費者はその情報を確認して購入するかどうかを判断することができます。

しかし複数の国で製造・加工されている場合は、最終加工を施した国名を記載する決まりになっています。

つまり、中国などの海外の工場で原材料を製造・加工したとしても、最終的な加工処理を日本国内で実施した場合は『国産』と表示することができるのです。

 

原材料に含まれている添加物の記載は必要なし

ドッグフードには添加物を記載する決まりがありますが、原材料自体に含まれている添加物を表示する必要はありません。

例えば、かまぼこをドッグフードの原材料として使用する場合、かまぼこに使用されていた添加物(着色料や保存料など)を記載する義務はありません。

あくまでメーカー側の任意による表示となります。

参考記事:ペットフード安全法に関するQ&A

ドッグフード自体に安全性が低いので、飼い主であるあなたがワンちゃんの健康を守ってあげて下さい。

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