ビタワンは国産ドッグフードの草分け的な存在で、販売が開始されてから50年以上経過しています。
リーズナブルな価格設定になっているので、「価格重視でドッグフードを選びたい!」という方におすすめです。

最初の国産ドッグフード
ビタワンは日本国内で初めて誕生した国産ドッグフードとして知られています。
1960年に誕生してから今日まで販売を続けている老舗のドッグフードブランドです。
当時は「愛犬の栄養食 VITA-ONE」という商品名で、1kg入り100円で販売されていました。


1997年
ビタワンの兄弟シリーズ「VITA-ONE Ⅱ」が販売されました。

2008年
「愛犬の栄養食 VITA-ONE」からパッケージ表記を「ビタワン」に変更されました。

2010年
ビタワンが誕生してから50周年を迎えたことをきっかけにして、ブランドシンボルが一新されました。


ドライフードのラインナップ
ビタワンでは下記の4種類のドライフードが用意されています。
- ビタワン
- ビタワン 5つの健康バランス
- ビタワン おいしくって健康生活
- ビタワン チーズィー
ビタワン

一番ベーシックな商品です。日本で暮らすワンちゃんの健康を考えた栄養バランスのレシピを採用しています。
チキンの旨みもしっかりと付いていて、ワンちゃんの食いつきも抜群です。
2kgと6.5kgタイプ以外に、7歳以上の6kgもラインナップされています。
ビタワン 5つの健康バランス

1日の栄養をしっかりと摂取できるミックスタイプのドッグフードです。
『歯垢の除去』『免疫力の維持』『腸内環境の維持』『皮膚の健康と美しい毛並みを整える』『骨と関節の健康維持』という5つの健康バランスを整える原材料が配合されています。
『ビーフ味・野菜入り 小粒1.2kg』『ビーフ味・野菜入り 6.5kg』『低脂肪 チキン味・野菜・小魚入り 小粒1.2kg』『チキン味・野菜・小魚入り 6.5kg』『ビタワンミックス ビーフ味・野菜入り 750g』が用意されています。
ビタワン おいしくって健康生活

バランスのとれた食事で毎日の健康をサポートしてくれます。
健康維持に欠かせないビタミンとミネラルをバランスよく調整しているだけでなく、β‐グルカン(ビール酵母)も配合されています。
『ビーフ・ 野菜・お魚入り 3.2kg』『チキン・ビーフ・野菜入り 3.2kg』がラインナップされています。
ビタワン チーズィー

4種類のチーズ(チェダーチーズ粒、ゴーダチーズ粒、カリカリチーズ粒、粉チーズ)がプラスされているドッグフードで、チーズ好きのワンちゃんにおすすめです。
『クワトロチーズとビーフ仕立て 800g』『クワトロチーズとビーフ仕立て 1.8kg』『クワトロチーズとチキン仕立て 1.8kg』『クワトロチーズとチキン仕立て 低脂肪 800g』『クワトロチーズとチキン仕立て 低脂肪 1.8kg』『クワトロチーズとビーフ仕立て 11歳以上用 1.8kg』がラインナップされています。
ソフトドライフードのラインナップ
ソフトドライフードは『ビタワン ふっくらーな』のみが販売されています。
ビタワン ふっくらーな

お肉の旨みと8種類の野菜をバランス良くミックスさせた半生タイプのドッグフードです。
独自製法によって本物のお肉のようなやわらかさを実現しています。
『成犬用 2.3kg』『低脂肪 2.3kg』『7歳以上 2.3kg』『10歳以上 2.3kg』『13歳以上 2.3kg』がラインナップされています。
セミモイストフードのラインアップ
セミモイストフードとしては、下記の2種類が用意されています。
- ビタワン もっちりふっくら
- ビタワン君のWソフト
ビタワン もっちりふっくら

ふわふわ食感になっていて、ワンちゃんの食いつきが抜群です。
『チキン・ビーフ・野菜入り 960g』『ビーフ・小魚・緑黄色野菜入り 960g』『低脂肪 ささみ・小魚・緑黄色野菜入り 960g』『8歳以上 チキン・野菜入り 960g』『11歳以上 チキン・野菜入り840g』がラインナップされています。
ビタワン君のWソフト

国産肉の半生粒を採用しているドッグフードです。
異なる3種類の食感・味・形状となっていて、ワンちゃんの食欲を促します。
『成犬用 ビーフ味・やわらかささみ添え 200g』『11歳以上 ビーフ味・やわらかささみ添え 200g』『ビーフ&チーズ入り 330g』『低脂肪 ささみ&野菜入り 330g』がラインナップされています。
ウェットフードのラインナップ
ビタワンシリーズのウェットフードとしては、下記の2種類が用意されています。
- ビタワン グー
- ビタワン 健康低脂肪
ビタワン グー

旨みを凝縮した肉に厳選素材をミックスさせたトレイタイプのウェットフードです。
『ビーフ 100g』『ビーフ 野菜 100g』『ビーフ・チーズ入り 100g』『チキン・野菜 100g』『ビーフ 11歳以上 100g』『ビーフ 野菜 11歳以上 100g』『チキン 野菜 11歳以上 100g』『ビーフ 野菜 15歳以上 90g』『チキン 野菜 15歳以上 90g』『鶏ささみ・さつまいも 100g』『鶏ささみ・かぼちゃ 100g』『鶏ささみ・キャベツ 100g』『鶏ささみ テリーヌ仕立て 100g』『鶏ささみ テリーヌ仕立て 野菜 100g』『鶏ささみ 15歳以上 90g』『鶏ささみ 野菜 15歳以上 90g』がラインナップされています。
ビタワン健康低脂肪

低脂肪に抑えられていて、太り気味のワンちゃんにおすすめのウェットフードです。
『ビーフ&たっぷり緑黄色野菜 100g』『チキン&たっぷり緑黄色野菜 100g』がラインナップされています。
主な原材料の効果・作用
ここではベーシックなビタワンのドッグフードに使用されている主な原材料の効果・作用を紹介します。
穀類

一番多く使用されている原材料が穀類です。
具体的にはトウモロコシや脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦ふすまなどが使用されています。
穀類の主な栄養は炭水化物です。しかし犬は肉食動物なので、大量の炭水化物を摂取する必要はありません。
基本的にはフードのかさ増し目的で配合されていると思われます。

肉類

穀類の次に多く使用されている食材が肉類です。
但し正肉ではなく、チキンミールや牛肉粉、豚肉粉、チキンレバーパウダーなどが使用されています。
これらは正肉以外のくず肉や内臓、骨などの廃棄される副産物をレンダリング処理をして粉砕したものです。
動物性タンパク質を摂取することはできますが、正肉よりも質が悪いです。

豆類

豆類として脱脂大豆、おから粉末、大豆粉末が配合されています。
植物性タンパク質や脂質、糖質、ビタミンB1・E、葉酸、カリウムなどがたくさん含まれています。
コレステロールが全く含まれていないので、ダイエットにも効果的な食材です。
おからは豆乳のしぼりかすのことです。
食物繊維やカルシウム、植物性タンパク質、カリウムなどの栄養が豊富に含まれています。
動物性油脂
ビタワンには動物性油脂が使用されています。
上述しているとおり主成分は穀類なので、ワンちゃんの食いつきはあまり良くありません。
そこでワンちゃんの食いつきを良くする目的でドッグフードに添加されています。
廃棄される肉をレンダリング処理する際に抽出される油脂分のことで、質が悪いという指摘を受けています。
動物性油脂が原因でアレルギーの症状が現れるワンちゃんもいます。

合成添加物の使用は商品によって異なります

ドッグフードを購入する際に気になるのが『合成添加物の使用の有無』です。
着色料や合成酸化防止剤の中には発がん性やアレルギーを誘発するなどの危険性がある成分もあります。
ビタワンのドライフードは香料のみ使用
ベーシックなビタワンのドライフードには、着色料や合成酸化防止剤が使用されていません。
合成添加物としては、香料のみが使用されています。
フードの品質を維持するために、ローズマリー抽出物を使用しています。
ローズマリー抽出物はハーブの一種で天然成分なので、身体への影響は穏やかで安全です。
その他の商品は着色料や保存料も使用
しかし、その他のビタワンブランドの商品には、複数の合成添加物が使用されています。
『ビタワン チーズィー』では着色料(アナトー色素、カロテン、二酸化チタン、食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号)、保存料(ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム)、調味料、メタリン酸ナトリウム、香料、膨張剤、増粘安定剤(グァーガム)を使用しています。
『ビタワン もっちりふっくら』では着色料(二酸化チタン、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号)を使用しています。
『ビタワン グー』では香料、着色料(二酸化チタン、三二酸化鉄)を使用しています。
注意したい合成添加物
ここでは気になる合成添加物の成分をいくつか紹介します。
着色料
着色料では二酸化チタンや食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号などが使用されています。
二酸化チタン
チタン加工物の一種で、主に食品を白色に着色するために使用されます。
人間向けの食品では、チーズやヨーグルト、マヨネーズ、ホワイトチョコレートなどに添加されることが多いです。
世界保健機関(WHO)では、二酸化チタンを「発がん性がある物質」に分類しています。

食用赤色106号
タール色素に分類されている合成着色料です。
「アシッドレッド」と呼ばれていて、食品を赤色に着色したい際に使用されます。
人間向けの食品では、ソーセージやハムなどの練り製品、漬け物、お菓子などに含まれているケースがあります。
ラットを用いた実験では甲状腺重量が減少するという危険性があるとして、赤色106号の使用を禁止している国もありますが、日本では使用を許可されています。
食用黄色4号・食用黄色5号
どちらもタール色素の一種で、石油から精製されています。
食品の色彩を明るくして美味しそうに見せたり、自然食に近づけるなどのさまざまな用途で使われています。
ジュースやキャンディ、魚肉加工品、かき氷のシロップなどに使用されています。
蕁麻疹や喘息、目の充血などのアレルギー症状が現れる恐れがあります。
食用青色1号
タール色素に分類されている合成着色料で、「ブリリアントブルーFCF」とも呼ばれています。
清涼飲料水やアイス、ゼリー、菓子類などに使用されています。
日本国内では使用を許可されていますが、ベルギーやフランス、ドイツ、スウェーデン、オーストリアなどでは禁止されています。
保存料
保存料としては、ソルビン酸カリウムやデヒドロ酢酸ナトリウムが使用されています。
ソルビン酸カリウム
細菌やカビの発生を抑える働きがあるため、食品の品質悪化・腐敗防止などの目的で使用されています。
人間向けの食品では、かまぼこやちくわなどの練り製品や、ハムやソーセージの加工品、漬け物、チーズ、ワインなどのさまざまな食品に使用されています。
亜硝酸(亜硝塩酸)との組み合わせが危険視されていて、双方が化学反応を起こして発がん性のリスクが高くなります。

デヒドロ酢酸ナトリウム
カビや酵母、グラム陽性菌などの微生物の発育を抑制する効果(静菌効果)があります。
人間向けの食品では、チーズやバター、マーガリンなどに使用されています。
犬を対象にした実験では、デヒドロ酢酸を400mg/kgに相当するナトリウム塩を経口投与したところ、数時間後に失調や嘔吐などの症状が現れて、72時間後には死亡しました。

香料は使用されていますが、着色料や合成酸化防止剤、保存料などは使用されていません。
ビタワンの価格はとっても安い
ビタワン・ドッグフードの販売価格は公式サイトに掲載されていません。
そのため、大手ネット通販サイトのアマゾンと楽天市場で販売されている価格を掲載しておきます。
ドライフードの商品は1kgあたり230円前後で購入できます。
但しチーズがプラスされている『ビタワン チーズィー』は少し高めに設定されていて、1kgあたり700円~970円前後の価格設定となっています。

商品名 | アマゾン | 楽天市場 |
---|---|---|
ビタワン(6.5kg) | 1,418円 | 1,500円 |
ビタワン 5つの健康バランス ビーフ味・野菜入り(6.5kg) | 1,336円 | 1,503円 |
ビタワン おいしくって健康生活 チキン・ビーフ・野菜入り(3.2kg) | 1,406円 | 924円 |
ビタワン チーズィー クワトロチーズとチキン仕立て(1.8kg) | 1,754円 | 1,260円 |
ビタワン ふっくらーな 成犬用(2.3kg) | 675円 | 643円 |
ビタワン君のWソフト ビーフ・チーズ入り(330g) | 413円 | 393円 |
ビタワン グー 極旨ビーフ・野菜 11歳以上(100g×24個) | 4,051円 | 2,540円 |
※送料は別途かかります
ビタワンの口コミ評判
実際にビタワンのドッグフードを購入して、愛犬に食べさせたことがある方々の口コミ評判をいくつか紹介します。
良い口コミ

よく行くスーパーで特売されている時はまとめ買いをすることもあります(笑)(5歳・フレンチブル)
価格重視でドッグフードを選ぶなら、ビタワンはおすすめです。

ここ1年くらいはずっと同じ5つの健康バランスを続けていますね。(8歳・トイプードル)
しっかりと食べてくれるのは嬉しいですが、動物性油脂は質が良くないので健康面で不安が残ります。

うちのコは少し肥満気味なので、ビタワン チーズィーの低脂肪タイプを食べさせています。(4歳・シーズー)
愛犬の好みやタイプ、年齢に合わせて最適なフードを選ぶことができます。
悪い口コミ

健康に害があったわけではないですが、少しでも安全なフードを食べさせたいです。(8歳・ダックスフント)
短期的には影響はありませんが、長期的に食べ続けることで健康への害が心配です。

今は肉類がメイン原料となっているドッグフードに切り替えました。(6歳・柴犬)
穀類はかさ増し目的で使用されることが多く、質の良い動物性タンパク質が十分に摂取できないというデメリットがあります。
ビタワン・ドッグフードをおすすめできるワンちゃんと飼い主

ここまで紹介してきた内容をまとめると、ビタワン・ドッグフードをおすすめできるワンちゃんや飼い主さんは下記のようなタイプです。
- 安いドッグフードを探している方
- 好みやタイプに合わせてフードを選びたい方
- 食いつきの良いドッグフードを探している方
安いドッグフードを探している方
ビタワンブランドのドッグフードはどの商品もリーズナブルな価格設定となっています。
販売店によって差がありますが、ドライフードの商品なら1kgあたり230円前後の価格で購入できます。
ドッグフードは毎月継続して購入しなければいけないので、価格が安い商品は家計的にも助かります。

好みやタイプに合わせてフードを選びたい方
ビタワンはドライタイプだけではなく、ソフトタイプやウェットタイプのドッグフードもラインナップされています。
さらには味(フレーバー)や年齢別、低脂肪などに細かく分類されています。
あなたの愛犬の好みや年齢などに応じて最適な商品を選択できます。
食いつきの良いドッグフードを探している方
ビタワンのドッグフードは食いつきが良いです。
動物性油脂でコーティングしていて、ワンちゃんの食欲を促しています。
但し動物性油脂は質が悪く、アレルギーの原因になる恐れがあります。

ビタワン・ドッグフードをおすすめできないワンちゃんと飼い主

一方で、ビタワン・ドッグフードをおすすめできないワンちゃんと飼い主さんは下記のタイプです。
- 高タンパク質を摂取できるフードを探している方
- 無添加ドッグフードを探している方
高タンパク質を摂取できるフードを探している方
ビタワンのドッグフードでは穀類の含有量が一番多いです。
穀類は炭水化物が豊富ですが、タンパク質はそれほど摂取することができません。
ワンちゃんは元々肉食動物なので、健康を維持するためには質の高い動物性タンパク質を摂取する必要があります。

無添加ドッグフードを探している方
ビタワンのドッグフードには各商品によって異なりますが、着色料や香料などの合成添加物が使用されています。
長年にわたって合成添加物を摂取し続けると、健康に害を及ぼす危険性があります。
いつまでも元気に走り回ってもらいたいと考えているなら、価格は高くなりますが、無添加ドッグフードの購入を検討しましょう。

香料は使用されていますが、着色料や合成酸化防止剤、保存料などは使用されていません。
ビタワンの原材料と成分
ベーシックなビタワンのドライフードに使用されている原材料と栄養成分(含有比率)を紹介します。
原材料
穀類(トウモロコシ、脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦ふすま)、肉類(チキンミール、牛肉粉、豚肉粉、チキンレバーパウダー)、豆類(脱脂大豆、おから粉末、大豆粉末)、油脂類(動物性油脂、γ-リノレン酸)、ビール酵母(β-グルカン源)、乾燥キャベツ、オリゴ糖、カゼインホスホペプチド、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、グルコン酸亜鉛、ヨウ素、コバルト)、ビタミン類(A、B2、B6、B12、D、E、パントテン酸、コリン)、香料、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、アミノ酸類(アルギニン、メチオニン)、バチルスサブチルス(活性菌)
成分
栄養素 | 含有割合 |
---|---|
たんぱく質 | 20.0%以上 |
脂質 | 8.0%以上 |
粗繊維 | 4.0%以下 |
灰分 | 9.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
カルシウム | 0.9%以上 |
リン | 0.8%以上 |
エネルギー | 350kcal/100g |